私には華頂高校剣道部時代、「同じ釜の飯を食べた仲間」と言われる友人が数人いますが、
その中でも卒業してからも未だに変わらずずっと付き合ってくれている友人がいます。
高校を卒業してから音楽大を受験してそのまま東京に行ってしまった彼女。
声楽家への道を生きつつも、生きるために全く別の世界の仕事も持ちがんばっています。
東京と京都なので年に何度も逢うわけではありませんが、夜中に電話で話します。
頻繁な時は数日に1回であったり、それでも数ヶ月に1回は話していました。
そんな彼女と、昨年の春に電話で話していた時に彼女が話した「何気ない一言」に、何だか
ムシャクシャしていた私がモーレツに噛み付いて、そのまま電話を切ってしまった事がありました。
以来、しばらく電話は途絶えました。
それが、先日「ねえねえ私。元気?」から始まるいつもの彼女の声が受話器の向こうから
聞こえました。「あの時はひどいことを言って電話を切ってしまってごめんなさい」
とどうしてもっと早くに、自分の方から電話をしなかったのか、心の底から後悔しました。
本当の私を理解してくれている数少ない大切な人の1人であるのに・・・
「私、あんなひどい事を言ったのに、どうして電話くれるの?」と尋ねました。
すると彼女はこう言ったのです。「そんな1度や2度の口論なんて、あなたの人格を否定する程の
事件じゃないわ。そんな事くらいで嫌いになったりするわけないじゃない。それにあれは
あなたが悪いんじゃなくて、あなたにあんな事を言わせた私が原因なんだから」と私を責める所か
自己反省の弁を口にしていたのです。この時点で私は、あっさり彼女の方がひとまわりもふたまわりも
大人だった事を思い知らされたのです。
たったひとつのあとから思えば小さな事が「大きな事件」へと発展してしまい、もう手がつけられない
状態になって終わってしまうような話が多い中で、私はなんて素敵な友人とお付き合いさせて
頂けているのでしょう。本当に有り難い事です。
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